前回、キャリアって何?という投稿で、キャリアの意味として3つ挙げました。
🌱 キャリアの意味
① 一般的な意味
「職歴」「仕事の経歴」=履歴書に書くようなもの。
② キャリア理論での意味
「人生で果たしてきた役割や経験の積み重ね」のこと。
👉 仕事だけでなく、家庭・地域活動・学び・趣味・人間関係なども含む。
③ もっと広い意味
「その人がどう生きたいか、どう在りたいか」という生き方そのもの。
👉 “生き方の物語”とも言える。
②と③について、L・サニー・ハンセン(Hansen,L.Sunny)が「統合的人生設計(ILP:Integrative Life Planning)」という概念を提唱しています。
ハンセンは、キャリアを 「仕事」だけではなく人生全体とつながったもの と捉えました。次の4つの要素(4L)が組み合わさることによって「意味ある全体」になるとしています。
🌸 ハンセンの4L
- Labor(労働/仕事)
- 職業としての「働くこと」。
- 経済的な収入を得るだけでなく、社会とのつながりや自己実現の場にもなる。
- Love(愛/人間関係)
- 家族・友人・パートナーなどとの「愛情関係」や「人とのつながり」。
- 仕事の成功や満足感は、人との温かい関係性があってこそ支えられる。
- Learning(学び)
- 生涯にわたって続ける「学び」。
- 新しいスキルや知識の習得は、キャリアを広げると同時に、人生の喜びにもつながる。
- Leisure(余暇/遊び)
- 趣味・リフレッシュ・リラクゼーションなど「仕事以外の楽しみ」。
- 心身の健康を保ち、創造性や活力を高める大切な要素。
「キャリアとは仕事だけではなく、愛する人との関係、学び、余暇とのバランスで成り立つものです」
つまり、キャリア=生き方そのもの なんです。
このハンセンの4Lは、私はとても大事にしています。当たり前かもしれません、でも私たちは「仕事」中心の生活をしてしまって他のことが忘れ去られている状態になっていませんか?
私自身、そうだったなぁと本当に思うのです。
気づいた段階で、すぐに取り入れられます。
そうすると、きっと変化があるかもしれませんね。
さらに、ハンセンは、統合的人生設計において、取り組むべき6つのテーマを示しました。
🌏 ハンセンの6つの課題
- グローバルな視点から仕事を探す
- 国際社会や地球規模の課題に目を向け、広い視野でキャリアを考える。
- 人生を意味のある全体の中に織り込む
- 仕事を「人生の一部」として位置づけ、全体の調和やバランスを大切にする。
- 家族と仕事を結ぶ
- キャリアの選択を、家族や生活との調和の中で考える。
- 多様性と包括性を大切にする
- 性別・年齢・文化・価値観の違いを尊重し、多様性を活かすキャリアを築く。
- 個人の転機と組織の変革に共に対処する
- 個人のキャリアの節目と、職場や社会の変化の両方に柔軟に向き合う。
- 精神性、人生の目的、意味を探求する
- 自分にとって「本当に大切なもの」「生きる意味」をキャリアに反映させる。
このような視点から考えると、「仕事」というものは全体の中の一部分であって、自身の生き方に沿った「仕事」を探すことが重要かもしれません。
また、仕事以外の、人間関係や学び、余暇をバランスよく取り入れることで意味ある人生が送れるかもしれません。
私も実践していきたいと思っています。
あなたは、どう思いますか?


