私もそうですが、多くのみなさんも会社組織に所属されていると思います。今の組織の中で、キャリアを自分で決められていますか?日本においては、まだまだ伝統的なキャリア形成の中で過ごされている方も多いのではないでしょうか?私もその中の一人です。
ホール(D.T. Hall)は、特に「プロティアン・キャリア理論」で知られています。プロティアンとは、「変幻自在」という意味で、ギリシャ神話のプロテウスから名づけられたそうです。
わかりやすく説明すると、以下の通りです。
- キャリアを自分で舵取りする
- 「会社や組織に決めてもらうのではなく、自分自身でキャリアを選び取っていくことが大事ですよ、という考え方です」
- 例:昔は会社に入れば定年まで面倒を見てもらえましたが、今は自分の成長や学びを自分で設計していく必要があります。
- 心理的成功を大切にする
- 「地位やお金よりも、自分が満足できる、納得できるキャリアを築くことが成功だと考えます」
- 例:年収よりも、自分がやりがいや成長を感じられる仕事を選ぶ人が増えているのもこの考え方です。
- 学び続けることが前提
- 「変化の多い社会だからこそ、常に学び、柔軟に進路を変えることがキャリア形成には欠かせません」
- 例:スキルを磨き続ける“学び直し(リスキリング)”は、まさにホールの理論を実践していることになります。
👉 つまり、ホールの理論を一言でまとめると
「自分らしく、学びながら舵をとり、心から納得できるキャリアを築く理論」
いかがですか?
でも、いままでの組織の中のキャリアって、真逆だと思いませんか?
キャリアの考え方の違いについてまとめてみました。

一言でまとめると…
- 伝統的キャリア:会社にお任せ、安定を重視する「線路型」
- プロティアンキャリア:自分で選び、学び、舵を取る「航海型」
私は今まさに、このプロティアン・キャリア理論通りに舵を切ろうとしています。
そこに至るまでは葛藤もありました。今まで培ってきた価値観が大きく私にのしかかり、出世や高収入を得ることが「成功」だと思ってきたからです。
でも、そこには自分らしさを出してはいけないんですね。組織・上司が一番で、会社・上司に尽くさなければならない。言われたことが腑に落ちなくても、やらなければならない。まさに、伝統的キャリアに紐づきますよね(;^ω^)
そんな矛盾した葛藤を抱えて、自分自身を傷つけていたんだなと心からそう感じたのです。
日本は、終身雇用・年功序列が当たり前の時代が長く続いていたので、そこから漏れないように、しがみついて生きてきた時代だったのではないでしょうか?
これからは、変化の激しい社会の中で、自分の市場価値が重要になってきます。会社がずっと守ってくれる時代ではなくなったのかもしれません。
しかし、今もこの「伝統的キャリア」を守っている組織がいっぱいあるのではないでしょうか?
この束縛から逃れて、自分で選び舵を取っていく。大海原に航海するような、わくわく感と少しのドキドキを感じながら、それでも前に進みたいと思いませんか?



