毎日毎日、クタクタでお風呂にもゆっくり入れない日々。
やっと、浴槽につかって、ほっと一息。
浴室の天井、ふと見上げればいつもそこにあった黒い埃のような、
影のようなもの、忙しさを言い訳に、幾星霜
いつしかそれは、天井の柄と化していた
嫌な気はしない、ただ掃除を怠る自分が悪いと
そう思っていた、ずっと
ある日、魂が叫んだ「自由だ!」
カルマメイトからの解放
その時、ふと気づいた
「ああ、竜神様が守ってくれていたんだ」
そして、浴室の天井を見上げる
そこには、もう黒い影はなかった
何年もそこにいたのに、なぜ?
戸惑いと同時に、安堵が胸に広がる
「もう、私は大丈夫なんだ」
竜神様が守ってくれた日々
それは、辛く厳しい試練の時
けれど、私は乗り越えた
そう実感した時、嬉しさと、ほんの少しの寂しさが
胸の奥で静かに波打った
黒い影は消えたけれど
竜神様の温かい眼差しは
きっと、これからも私を導いてくれるだろう
そう信じて、私は前を向く
