【第一章】境界線の海 6歳で交わした魂の契約

本編(時系列)

【静寂の予兆】

六歳の夏。家族と訪れた海は、抜けるような青空と、どこまでも穏やかな波の音に包まれていました。 その頃の私は、ごく普通の、どこにでもいる幼い少女。 けれど、運命の瞬間は、足がつくはずの浅瀬で、静かに、そして唐突に訪れました。

【走馬灯を超えた「魂のプレビュー」】

ふとした拍子にバランスを崩し、水の中に沈み込んだ私の意識。 鼻を突く潮の香りと、耳元で響くゴボゴボという水の音。 パニックになるはずのその瞬間、私の視界から「現実の海」が消え、目の前に巨大なスクリーンが現れました。

それは、巷で言われる「走馬灯」のような、過去を振り返るものではありませんでした。 そこに映し出されていたのは、**「これから私が歩むことになる、一人の女性の人生の全貌」**でした。

人々に愛を注ぎ、翻弄され、傷つき、癒し、そして最後には多くの魂を救う光となる物語。 その壮絶なまでのコントラストと、圧倒的なリアリティ。私は水の中にいながら、その未来を、まるで今起きていることのように体験したのです。

【ウォークイン ―― 聖なる入れ替わり】

スクリーンの向こう側から、抗いがたい力と慈愛に満ちた「問い」が聞こえてきました。

「この人生を、あなたは引き受けますか?」

六歳の子供としての意識ではなく、その時、私の奥底に眠っていた「アルクトゥルスの青い光」が目を覚ましました。私は魂の深い確信とともに、はっきりと答えました。

「はい。この道を進みます」

その合意がなされた瞬間、魂の入れ替わり(ウォークイン)が起きました。 元の少女の魂は、この重たい三次元の苦難を避け、光の元へと守られながら還り、代わりに「私」という意識が、この肉体の舵取り(ハンドル)を握ったのです。

【変容した世界】

引き上げられたとき、私は海水を吐き出しながら、周囲の大人が慌てふためく声を遠くに聞いていました。 助かってよかった、と泣きそうな顔をする両親。 けれど、肉体に戻った私の内側は、以前の私とは全くの別物になっていました。

人々の言葉の裏にある「嘘」や「苦悩」が、刺さるようなエネルギーとなって流れ込んでくる。 視界の色はより鮮明に、けれど世界はより冷徹に、私という異邦人(スターシード)を迎え入れました。

ここから、私の「人間としての奮闘記」と、本来の自分を隠し続ける「変装の日々」が幕を開けたのです。

読者へのメッセージ:

最後に「あなたも、人生がガラリと変わった瞬間はありませんでしたか?」